詳解 夜遊びピーポーのためのSFC修行

SFC修行とは、ひとことで言うと「ANAの上級会員になることを目的に、何度も飛行機に乗ること」です。SUPER FLYERS CARDというクレジットカード、あるいはそれを所持する人、またはそのステータスをSFCと呼び、この獲得を目指す活動をいいます。SFCが受けられる特典等については以下の記事で詳しく解説しています。

SFCとは 旅のクオリティを劇的に上げるその威力とステータス獲得方法

2018.05.11

SFC修行についてもう少し正確な言い方をするとこうなります。

  • ANAの上級会員にはダイヤモンド・プラチナ・ブロンズの3種類があるが、これらはすべて1年更新。
  • プラチナステイタスの獲得には、有償航空券で飛行機に搭乗するごとに付与されるプレミアムポイント、通称PPを50,000獲得する必要がある。特典航空券ではPPはたまらない。
  • クレジット機能のついたANAカード保有者が、プラチナステイタスである間に申し込みをすることにより、SUPER FLYERS CARDが発行される
  • SFCになると、年会費を支払ってカードの保有を続ける限りプラチナステイタスとほぼ同等のサービスを受け続けることができる

したがって、まずやるべきことは「50,000PPの獲得」、そしてそれと並行してSUPER FLYERS CARDに進化させる元となるクレジットカードの発行」、この2つです。では詳細を見ていきましょう。

修行の期間

ANAのステータスは、毎年1月から12月の暦年で獲得したPPにより決まります。つまり修行の期間もこれと同じく1月から12月ということになります。年が明けると獲得PPは全てリセットされます。

50,000PP獲得後、いつからプラチナステイタスになるかというと、基本的には「翌年の4月1日から」です。しかしありがたいことに上級会員には「事前サービス」というものが存在します。ANA公式によるとこうです。

翌年度のプレミアムステイタスが決定する12月末日よりも早く、各ステイタスに必要なプレミアムポイントを獲得されたお客様には、翌年3月末日まで、ダイヤモンド、プラチナ、ブロンズそれぞれのプレミアムメンバー事前サービスをご利用いただけます。

https://www.ana.co.jp/ja/jp/amc/reference/premium/pre-service/

要は「ステイタスに必要なPPを獲得したら翌年4月まで待たなくても上級会員扱いするよ」ということですね。これは非常にありがたいです。
ただし事前サービスが開始されるのは4月1日からです。つまり、「2018年1月に修行を開始、1月中に50,000PPに到達しても事前サービスは2018年4月1日から」ということです。したがって、事前サービスも含むと最長2年間プラチナステイタスでいることができ、SFCになるのはその後ということになります。

50,000PPの内訳

PPはANA便だけでなく提携航空会社の運行便搭乗時にも付与されますが、50,000PPの半分はANA便搭乗により獲得する必要があります。エアチャイナなど、非常に効率よくPPをためることができる提携航空会社がありますが、それに全振りはできないということです。まあANAの上級会員なので当たり前といえば当たり前ですね。

PPの計算方法

PPは以下のように計算されます。

区間基本マイレージ × 予約クラス・運賃種別ごとの積算率 × 路線倍率 + 搭乗ポイント = プレミアムポイント

それぞれの言葉の意味は次の通りです。

区間基本
マイレージ

運行距離。遠距離になるほど獲得PPが増える。
予約
クラス
大まかには国際線のファーストクラス、ビジネスクラス、プレミアムエコノミー、エコノミーのことを指すが、それぞれはさらに細分化されアルファベット1文字により表される。エコノミーであればYとかSとか。予約クラスごとに30%から150%まで積算率が定められている。基本的には安い航空券ほど積算率は低い。
運賃種別 国内線の運賃の種別。「プレミアム旅割28」とか「特割55」といった名称がついており、種別により50%から150%まで積算率が定められている。
路線倍率
  • 国内線:2倍
  • 国際線のうちANAグループ運行便の日本発着アジア・オセアニア路線:1.5倍
  • その他の路線とスターアライアンス加盟航空会社運行便:1倍
搭乗
ポイント
ざっくりいうと運賃の高い航空券に対し200PPまたは400PPが追加で付与される。例えばプレミアムエコノミーは400PP加算。

https://www.ana.co.jp/amcservice/pps/dom_unchin_list.html
https://www.ana.co.jp/ja/jp/amc/reference/tameru/flightmile/int/

この計算が実際のPPにどのように跳ね返ってくるか、国内線と国際線ではどのように変わってくるかは以下をご覧ください。

国内線と国際線

PPの計算方法は上記の通り [ 区間基本マイレージ×積算率×路線倍率 ]という掛け算なので、計算上は[ 運行距離が長い×積算率の高いプレミアム運賃×国内線 ]が効率がよい、ということになります。この条件を満たし、かつ、便数が多く使いやすいのは、ズバリ羽田-那覇路線です。プレミアム旅割28という運賃種別は積算率125%で、往復5,720PPがたまるので、極端なことを言えば羽田-那覇を9往復すると51,480PPで50,000PPに到達、通称「解脱」となります。
一方、「旅割」という割引運賃(旅割55など)は積算率75%で往復2,952PPです。運賃種別によって獲得PPがかなり変わってくることがわかります。

上記をみると国内線一択のようにも思えますが、実際にはそうでもありません。国際線も、路線倍率は1.5倍か1倍にはなりますが、プレミアムエコノミーやビジネスクラスのように積算率の高い予約クラスがお手ごろ価格で予約できれば、国内線よりも効率よくPPをためることができます。国内線と国際線、どちらがいいかは、どのくらい時間を確保できるかとか、どのような修行スタイルでいくかにより変わってきます。

下表で国内線と国際線をざっくり比較してみました。

   国内線 国際線
予約開始 搭乗2か月前から 搭乗355日前から
予約のしやすさ プレミアム旅割28の争奪戦はかなり熾烈 期間に余裕を持って予約すれば容易
バリエーション 那覇中心になりがち エアチャイナも含めるとそこそこ選択肢がある
気軽さ 日帰り那覇2往復、土日1泊2日など気軽にできる 土日で完結可能なルートもあるが疲労度高し、楽しむなら有休取得必須

ちなみに、国内線の予約については有名な裏技があります。多くの人が知っているのでもはや裏でもないんですが、逆に知らないと熾烈な予約競争で大きく出遅れるのでチェックしておいてください。別の記事でご紹介したいと思います。

PP単価

上記の通り修行の方向性は様々ですが、どのような場合でも意識すべきなのがPP単価です。[ 運賃÷獲得PP ]で算出され、「1PPの獲得にいくら要したか」ということを表し、低ければ低いほど効率がよいということになります。以前はPP単価10を切れば優秀とされていましたが、最近は海外発券など様々な方法が開発されてきてPP単価5台も狙えるようになってきています。

とはいえ、低PP単価を目指すことが常に正しいとは言い切れません。例えば前述の羽田-那覇プレミアム旅割28(片道2,860PP)でいうと、運賃は片道24,000円から30,000円くらいを狙っていくことになり、PP単価は9-10くらいです。これがイマイチかというとそうでもなくて、何か月かかけて羽田-那覇の単純往復を繰り返せば解脱できるわけですから、忙しくてまとまった時間を確保しづらい人にとってはとても良い、効率的なルートといえます。

また、さらに別の見方をすると、上記の羽田-那覇単純往復を繰り返すのは決して面白いとはいえません。旅も楽しみつつPPもという人には全く向かないことになります。要はどのような方向性で修行をするかにより重視するポイントは変わってくるということですね。

SFC修行に有効な6つのTips

修行に向けて知っておくべきことを以下に列挙します。頭に入れておきましょう。

1.国際線に国内区間をつけて距離を稼ぐ

例えば修行でシンガポールへ行く場合、[羽田→シンガポール]ではなく、[那覇→羽田→シンガポール]と予約すると効率よくPPを稼げます。旅割の積算率が75%なのに対し、国際線の国内区間は積算率が100%になり(※)、さらに[羽田→シンガポール]と [那覇→羽田→シンガポール]の運賃差が、通常の羽田→那覇の旅割運賃よりもだいぶ安いことによるものです。この場合、東京在住であれば、[羽田ー那覇間]は別途購入する必要があります。
※2018年10月1日から一部ルールが変更になります。

修行ではよくあることですが、東京からシンガポールへ行くのにあたり、まずは羽田から那覇に向かうという狂気はこれによるものです(笑)。

2.国際線はプレミアムエコノミーの効率が良い

前述の通り、PPは「予約クラス・運賃種別ごとの積算率」に大きく左右されます。以下のURLは国際線のマイル積算条件ですが、ここで注目すべきはプレミアムエコノミーの積算率が一律100%になっていることです。
https://www.ana.co.jp/ja/jp/amc/reference/tameru/flightmile/int/

この積算率なので、そこそこ安いチケットが確保できればPP単価はかなり良いものとなるはずです。上記1も駆使した那覇ーシンガポール往復を見てみましょう。

ある日の運賃は12.4万円くらいでした。この旅程で獲得できるPPは14,672。PP単価は8.45くらい。高積算率とお手頃価格のおかげで、なかなか優秀ですよね。
さらにプレエコはエコノミーよりも座席が広く、フットレストなどもついているため、エコノミーよりはるかに快適です。修行では長時間飛行機の中で過ごすことになり相当疲れますが、プレエコだと疲労度がだいぶ軽減されますので、その点からもおすすめです。

3.提携航空会社を利用する

PP単価を下げつつ旅もエンジョイするための切り札です。

前述の通り、必要な50,000PPの半分までは提携航空会社のフライトで獲得してもOKです。修行僧に愛されているのはやはりエアチャイナですね。ディレイ、北京乗り継ぎの面倒さ、機内サービスなど、色々な話もありますが10万円ちょっとで積算率125%のビジネスクラスに搭乗でき、フルフラットになるシートで寝て過ごしながらPPを稼げるのは非常に大きいです。シンガポールやクアラルンプール路線が人気のようで、特にシンガポールは1日2便あるので、スケジュール上も融通が利きますし、トラブルによる運休という最悪のケースにも対応しやすくなっています。

また、個人的にエアチャイナの真骨頂は「PP単価を下げずに旅もエンジョイできる」ということだと思っています。エアチャイナ就航地で我々にとって魅力的なのは以下の都市かと思います。

・ジャカルタ

我らが性都ジャカルタ。毎日運航ではないのが難点ですが、3連休に1日足して、金曜出発の月曜帰国あたりで夜遊びをエンジョイすることが可能。適当に検索してみると運賃は10.7万円、PPは未確認ですが13,000PPくらい獲得できそうです。PP単価はおそらく8.2くらいになるかと。ジャカルタには大した観光スポットもないのでライバルが少ないのもGoodです。おすすめ。

・ホーチミン

9.8万円くらいからで獲得PPが10,000ほどと悪くありません。ホーチミンは他国に比べると夜遊び情報があまり多くないですが、実は非常に良いところで万次郎も年に1回は行っています。おすすめ。

・バンコク

10万円台前半で獲得PPが10,000ほど。まあまあのPP単価でバンコクで夜遊びできますから、タイ大好きピーポーにはたまりませんね。便数が多いのも使いやすくて良いと思います。

以下で紹介する「ANAのクアラルンプール海外発券」に比べるとPP単価的には劣りますが、これらの都市は夜遊びが可能という圧倒的なメリットがあります。これは何物にも代えがたいと思います。万次郎としてはエアチャイナのビジネスでこれらの都市に行くことを激推ししています。北京経由なので直行便で行くよりは時間がかかりますが、あくまで修行ですので。

ちなみに、中国のエアチャイナと台湾のチャイナエアラインは全く別の会社ですので間違えないよう注意してください。

4. 海外発券を利用する

こちらもPP単価を下げるための切り札となるものです。エアチャイナ利用などと組み合わせて、バランスを取りながら計画をたてるのがいいでしょう。海外発券で最も効率が良いのはクアラルンプール(以下KL)便なので、ここでは基本的にKL便を想定して記載します。

では改めて、海外発券とは何かをひとことで言うと「いつもの逆ルートのANA便」です。いつものKL便といえば[ 羽田→KL→羽田 ]ですが、この逆なので[ KL→羽田→KL ]になります。これのどこがすごいのかというと、主に2つあります。

(1)運賃が安い

海外発券にも上記2は当てはまりますので予約クラスはプレエコとします。

ある日の運賃を適当に検索してみると何と8万円を切っています。獲得PPは往復で10,814、PP単価は7.4くらいです。いいですね。
でもこれにはとどまりません。さらに上記1をふまえ国内線区間を足します。羽田ー福岡を足してみましょう。最安の日にちがちとずれましたが約8万のままですね。国内線区間は、運賃種別4の「国際航空券(国内区間)2018年9月30日ご搭乗分まで」となるので追加で2,268PPを獲得。合計13,082PPとなりPP単価は6.1くらいになります。
ちなみに、那覇を足すのも有効です。運賃は約9.4万、国内区間分として3,936PPが加わり14,750PP。PP単価は6.4くらいになります。普通にPP単価6台が出ますね。すばらしい。
ところで、「海外発券はいいけど、その前後のKL往復はどうすんのよ」という疑問がわくと思います。これについては次のようなやり方になります。

  •  エアチャイナの羽田ーKLビジネスクラスを利用する

適当に検索してみました。10.7万円、125%の積算率で11,714PP獲得、PP単価は約9.1と悪くない部類です。修行スケジュールを早めに確定させられる人、スケジュールが変更になる可能性が低いはこれでいいように思います。フルフラットシートで寝ながらいけます。ビジネスなので急な変更にも対応できます。運航日は毎日ではないのでその点は注意が必要ですね。
デメリットはエアチャイナの運航に不安が残ることでしょうか。具体的には、欠航やディレイがあるとその後の旅程までおじゃんになる可能性がゼロではありません。その場合は海外発券が変更可能であることを利用してすぐに日程を変更する必要が出てきます。
また、短い期間で出入国を繰り返していると、KLのイミグレで入国拒否!なんていう可能性もゼロではないと思います。海外発券によるメリットのストップオーバーで旅程を離す方が無難かもしれません。
この便、以前は8万円台がたくさん見つかったのですが・・・今はほとんど10万円台ですね。それでも十分使えるレベルですが。

  • ANA便のKL往復を買う

やることは上記のエアチャイナと大差ありませんが、ANA便である分信頼性は上がります。エアチャイナの単純往復とは異なり、後の旅程に影響しますので、これはこれでアリです。エアチャイナに比べるとPP単価は劣りますが、プレエコで国内区間を足せば悪くはない数字になると思います。獲得PPは14,750+羽田ー那覇間分です。

  • JALやLCCで随時片道チケットを入手する

海外発券の「変更とストップオーバーが可能」というメリットを最大限活かすにはこれらも選択肢に入ってくると思います。

(2)競争が少ない

修行で人気の羽田ー那覇路線、特にプレミアム旅割28の争奪戦は熾烈を極めます。良い時間帯の便は一瞬で売り切れることも多々ありチケットの入手は簡単ではありません。一方、海外発券は355日前から予約できることもあり、競争相手が少なく、はるかにチケットが取りやすいです。

(3)変更可能/ストップオーバー可能

個人的に、旅をエンジョイできるものはともかく、修行チックなものはなるべくサクっと終えてしまいたいと思っていますので、この点はメリットではありますが、あまり魅力を感じないところです。1-3月の間で、気合でスケジュールを空けて旅程を確定させてしまう方が精神衛生上もいいと思うので、ここは大胆に割愛します。投げやりですみません(笑)。

5. 株主優待の活用

ANAの株主になると株主優待が受けられます。その内容は「ANA国内線に株主優待割引運賃で搭乗できること」です。ざっくり、普通運賃の4-5割引きになります。
ただしこれは、「旅割」などの割引運賃からではなく、あくまで「割引前の普通運賃」からの割引です。なので実際には、旅割など誰でも購入できる割引運賃の方が、株主優待割引運賃よりも安くなることはよくあります。そうなると「株主優待割引の意味って何?」という疑問がわいてきますよね。その答えは次の3つだと思います。

(1)プレミアム旅割運賃の設定がない路線のプレミアムクラスに搭乗する場合、運賃が最安になる

例えば羽田ー新千歳は、プレミアムクラスの設定はあるもののプレミアム旅割28の設定がありません。そもそもセオリー的にはこういった路線は修行には向かないわけですが、せっかくなら楽しみたいというエンジョイ勢にとっては意味のある割引になります。2018年5月の羽田ー新千歳のプレミアムクラスを見てみると、以下のような運賃でした。

  • プレミアム運賃:51,790円
  • プレミアム特割:42,090円
  • プレミアム株主優待割引:33,040円

株主優待割引を使うと、普通運賃であるプレミアム運賃の約4割引きくらいになることがわかります。とはいえ、あくまでこれは次善の策というか、PP単価的に効率によい内容ではありません。

(2)複数の搭乗区間のうち、ある区間の争奪戦に敗れた場合の対応に使える

例えば [ 羽田→那覇→関空→那覇→羽田 ] というルートで、全区間プレミアムクラス・日帰りの修行をする場合、全体的にプレミアム旅割28でいい感じに安いチケットが取れそうにも関わらず、最初の[ 羽田→那覇 ]だけが売り切れているといったケースが起こりえます。
こういった場合でも、株主優待割引であればプレミアム旅割28よりはやや割高にはなりますが普通運賃の4-5割引にはなります。「乗り継ぎの関係上、この時間までに那覇に着いていないと」という理由から便が限定されてしまうケースはそこそこありますので、1区間だけを理由に全体をあきらめる必要がなくなります。忙しい人にとっては機会損失を避けるという意味で有効だと思います。

(3)変更・キャンセルができる

旅割などの割引運賃は基本的に変更やキャンセルができません。一方、株主優待割引は普通運賃のルールが適用されるため、変更やキャンセルができます。スケジュールが流動的な人にとってはありがたいですね。
ただ、このフレキシビリティが活かせるのは全区間を株主優待割引で予約した場合のみになるでしょうから、例えば羽田ー那覇の単純往復とか、わりと限定的な恩恵かなとは思っています。

なお株主優待割引を利用するには株主優待券を入手する必要があります。入手方法は次の2つでしょうか。

  • 3月・9月の下旬にANAの株を保有する
  • ネットオークションで購入する(1枚4,000-5,000円)

購入すると結構しますね。PP単価は株主優待券の購入費用も含めて考えることになりますから、金額的に圧倒的なメリットがあるとは言い難いですね。やはり機会損失をさけたり柔軟性を上げたりするために使うものと考えた方がいいでしょうね。

6. スカイコインの活用

陸マイラーとしてある程度の期間活動してきた人は、ANAマイルを最大1.7倍で「ANA SKY コイン」に交換し、これをチケットの購入に充てることができます。PPはマイルを使った特典航空券ではたまりませんが、SKYコインの利用であればPPがたまります。陸マイラー活動で30万マイルくらいたまっている人であれば、持ち出しゼロで解脱することも不可能ではありません。
とはいえ、陸マイラー活動で30万マイルをためるには1年以上かかりますから、このようなケースはレアだと思います。多くの人は修行を思い立ち、同時に陸マイラー活動を始めるのではないでしょうか。個人的にはこの方法はあまり現実的ではないように感じます。基本的にある程度の持ち出しは覚悟するのが現実的です。それにSKYコインに交換すると1マイルの価値が最大でも1.7円にとどまることになり、これは決してよい使い方とは言えません。この意味でも、費用は何とか捻出する方が、長い目でみれば良いように思います。

費用

結論からいうと平均50万円くらいかかります。年会費さえ支払っていればSFCは生涯のステータスになるわけですから、この額を投資として考えられるかということがポイントになるかと思います。30代40代であれば十分ペイするのではないでしょうか。
ただしこの金額も修行スタイルにより大きく変わってきます。例えば、「とにかくPP単価を最重要視する」という計画にすれば、費用を30万円程度に抑えることも可能です。一方、せっかくだから旅をエンジョイしたいということでPP単価を度外視すると50万円を超えてきます。

計画のたてかた

PPの積算期間は毎年1月から12月ですから、修行をする年の前年から計画をたてるのが理想です。プラチナの事前サービスを早めに受けたいという人は、3月末までに修行を終えられるとベストですね。
国内線を中心に修行する場合、1-2月は那覇路線のローシーズンでもあるので、2か月前からの争奪戦に参戦することになるでしょう。特にフライト回数を抑えることができるプレミアム旅割28の予約競争は熾烈を極めます。ぜひ仕事をサボってトイレでがんばって予約してください(笑)。
国際線の場合、海外路線だけを考えると争奪戦と呼べるようなものはありませんが、国内区間を織り交ぜていくでしょうから、ある程度はチケット争奪戦に巻き込まれます。

早期の事前サービス開始にこだわらなければ、GWや夏休みあたりにエアチャイナで普通に楽しく旅行して解脱、というのが最も効率が良いように思います。別の記事で夜遊び大好きピーポーのためのプランを考えてみたいと思います。

なお、このブログやほかの先輩諸氏の経験から情報を得ることは非常に重要ですが、運賃や空席状況は常に動いています。最終的には自分のスケジュールに合わせ、チケットの価格や予約可否をみながら、自分自身で手を動かして計画をたてる必要があります。運賃と獲得PP、PP単価、獲得マイル、出発・到着時刻などをExcelでまとめ、乗り継ぎ可能かどうかなどをみながら計画をたてていきましょう。

ANAカード

SFCに進化させることのできるクレジット機能付きのANAカードは複数ありますが、基本的に次のどちらかでいいと思います。

1. ANA 一般カード

  • 年会費:2,000円(税別)
  • マイル移行手数料(10マイルコース):6,000円(税別/年間)
  • カード種類別積算率:10%

https://www.ana.co.jp/ja/jp/amc/reference/anacard/achcard_info/

2. ANA ワイドゴールドカード

  • 年会費:14,000円(税別)
  • マイル移行手数料(10マイルコース):無料
  • カード種類別積算率:25%

https://www.ana.co.jp/ja/jp/amc/reference/anacard/goldcard_info/

3.おすすめカード

年会費に結構な差があり一般カードの方が良さそうに見えますが、おすすめは断然ワイドゴールドカードです。理由は以下の通りです。

(1) 年会費の差はかなり縮まる

 ANAカードの決済により三井住友カードのポイントがたまり、それをANAマイルに交換できるわけですが、一般カードはこの交換に年間6,000円の手数料がかかります。一方、ワイドゴールドは交換手数料はかかりません。
また、「マイ・ペイすリボ」というリボ払いのサービスに登録すると年会費が割引になり、一般カードは1,025円(税別)、ワイドゴールドは10,500円(税別)まで下がります。

これらをふまえると年会費の差は3,000円程度まで縮まることになりますが、これらに加え獲得マイルでも両者には差があります。
ANAカードは「継続ボーナス」といって毎年年会費支払い月の翌月末頃に一定のマイルが付与されますが、一般カードは1,000マイル、ワイドゴールドは2,000マイルとなっています。さらに、搭乗時のボーナスマイルも一般10%、ワイドゴールド25%と結構な差があります。こういったことを総合的に判断するとマイルをためるつもりの人にとってはほぼ年会費の差はなくなると思っていいでしょう。

(2) ワイドゴールドの方が還元率が高い

上記のマイ・ペイすリボは単に年会費を下げるためだけに登録するのではありません。マイ・ペイすリボを裏技的に駆使することで、ワイドゴールドカードのマイル還元率をなんと約1.7%まで上げることが可能です。カードの還元率は1%あれば優秀な部類ですから、これはなかなかすごい数字です。年間300万円決済すれば、それだけで5万マイル以上がたまるわけですから。
マイ・ペイすリボの裏技については別の記事でご紹介します。

4.カード発行の時期

さて、ワイドゴールドの方が良さそうなことがわかったところで、これをいつ発行するかが非常に重要になってきます。理想は「修行の開始前」です。

まず、SFCのラインナップをみてみましょう。以下のURLの通りです。
https://www.ana.co.jp/ja/jp/amc/reference/premium/sfc/

ANAカードを持っていない人が修行して50,000PPをためるとどうなるでしょうか?答えは「SFCの新規発行となり審査が必要となる」です。
一方、例えば一般カードを持っている人が、ANAスーパーフライヤーズカード(一般カード)に切り替える場合は審査が必要でしょうか?答えはNOです。

何が言いたいかというと、「あらかじめANAカードを保有しておけば、いざSFC発行の段になったときに審査落ちになる可能性がなくなる」ということです。せっかく50,000PPを達成してもカードの審査落ちになっては目も当てられません。ANAカードの発行は修行開始前に済ませておきましょう。ワイドゴールドの方が当然審査は厳しいでしょうから信用情報に不安のある方は一般カードでの申し込みの方がいいかもしれませんね。
1点注意が必要なのが、50,000PPを獲得後、一般カードから「ANAスーパーフライヤーズ ゴールドカード」に切り替える場合は審査が必要になるということです。カード種別をまたぐ切り替えは新規申し込みと同様になり審査落ちの可能性が出てきます。十分注意してください。

まとめ – 修行は楽しい

かなり長くなりましたがお付き合い頂きありがとうございました。
これは多くのブログ等で語られていることですが、修行は意外と楽しいです。飛行機に乗りまくる経験なんて人生でそうはありませんし、旅をエンジョイするような計画であればなおのことです。また、旅で一番楽しいことのひとつが計画をたてることだったりしますが、修行の計画をたてることも非常に楽しい作業になるでしょう。ぜひ修行を楽しんでください。

※情報はすべて記事作成時点のものです。

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